一部の生成AIでは、Visual Studio 2022 Build Tools や Microsoft C++ 再配布可能パッケージのインストールが必要な場合があります。
本記事では、Microsoft Visual C++ 2015 のインストール方法について紹介します。
Microsoft C++ 再配布可能パッケージとは
Microsoft C++ 再配布可能パッケージは、Visual Studio 2022 ビルドされたC++のプログラム(EXEファイル)を実行する際に必要となるランタイムライブラリです。
Microsoft C++ 再配布可能パッケージは、Visual Studio 2022 (Visual Studio 2022 Build Tools)のインストーラに含まれないため、必ず自分でダウンロードの上、インストールする必要があります。
Microsoft C++ 再配布可能パッケージには複数のバージョンがありますが、 Visual Studio のメジャーバージョンアップ(2013→2017→2019→2022)のタイミングで最新版がリリースされており、いずれも過去のランタイムを包括しているため、最新版をインストールしておけば問題はありません。
ちなみに、2024年3月時点において最新版は次の通りです。
Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x64)
Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ
インストール方法は2通りあります。どちらを選んでいただいても構いません。
方法1.コマンドプロンプトから winget でインストールする
コマンドプロンプトを開いて、次のコマンドを実行します。
winget install -e --id Microsoft.VCRedist.2015+.x64
「すべてのソース契約条件に同意しますか」という質問が表示されるので、y(はい)を入力するとVisual C++ 再頒布可能パッケージがダウンロードされます。
ダウンロードが完了すると自動的にインストールが実行されるので、画面の指示に従ってエンターキーを押すと、インストールできます。
方法2.Microsoft公式サイトからダウンロードして実行する
次のURLから公式ページに移動し、赤枠をクリックすると「VC_redist.x64.exe」というファイルがダウンロード可能です。ダウンロード後にダブルクリックで実行するとインストールできます。
まとめ
今回は Visual Studio 2022 でビルドされたC++のプログラム実行に必要な、Microsoft C++ 再配布可能パッケージについてインストール方法を紹介しました。
Microsoft C++ 再配布可能パッケージはVisual Studio 2022 (Visual Studio 2022 Build Tools)とは別物なので、自分でダウンロードとインストールを行う必要があります。
もしお使いのアプリの挙動がおかしい場合は、Microsoft C++ 再配布可能パッケージの存在を思い出してください。